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パリに出展した作品#作品制作への想い

パリに出展した作品#作品制作への想い

前回のブログでお話しさせていただいたパリへ出品した作品のことですが、パリの方々に作品を見ていただく上で、制作する時に意識したことを今回3つお話しさせてください。

1つ目は、海外の方に伝わる言葉、英語を取り入れた作品にしたことです。

今回の作品テーマである“ Love ”をまずは全体から感じていただきたいと思いました。

前回のブログでお話しした“ Love ”ついて。
人間1人じゃ生きられない。妊娠・出産・育児を経験して、周りの支えや温もりがあって、過ごせているのだということを改めて感じました。
作品を見てくださる方の“ Love ”とは?ご自身の“ Love ”と照らし合わせながら作品を見ていただけたらと思い、制作しました。

2つ目は、1つの額の中で、3つのパネルに分けて表装したこと。“ Love ”のワードを強調して伝えたかったため、現状(光り実るしあわせ)、未来(永遠)への願い、祈り(想)を分けて、表装することにしました。

3つ目は、パネルを丸型にしたこと。丸型にしたのは、円のように、この先も人と人との繋がり” Love ”をたえることなく大切にし、角なく助け合いながら生き続けたいという想いを込めています。

4つ目は、墨へのこだわりです。宿墨といって、すった墨をねかせたものを使っています。宿墨は墨の状態としては良くないですが、面白い滲みや煤の凝集があり、思わぬ表現ができたりします。” Love ” という目に見えない幅広く受け取れる言葉を表現するには、この墨だと思い、あえて宿墨を使いました。

5つ目は、“ Love ”に含む丸みや柔らかさ、温かさを作品全体で表現したこと。
余白や墨色の美しさ、筆の運びやパネルの形など、様々な点でこだわりました。
漢字や仮名の作品部分でも“ Love ”を感じてもらえたらと思い、色んなパターンで試しながら制作しました。

もしよかったら、改めてこの5つに注目して作品を鑑賞していただけると幸いです。